アレルギーはつらいよ

子供の頃からアレルギーと付き合ってきた方や突然アレルギーに悩む事になってしまった方など様々だと思いますが、原因は人によって様々です。誰でも少しは改善して良い方向に持って行きたいと考えるはずですので、微力ながらお手伝いできたらと思います。

アレルギーにかかっている人のために症状などについて説明する医師

アレルギーへの理解を持ちましょう

アレルギーとは、原因物質がアレルゲンとなって体内の抗体と結合することで、様々な症状が引き起こされるものです。原因になり得る物質には様々な種類があり、そしてその種類の分だけ、アレルギー自体にも種類があります。出てくる症状としては鼻づまりや目のかゆみ、じんましんや喘息などが代表的なものとしては挙げられますが、食物アレルギーで起こりやすいアナフィラキシーショックの場合には、意識消失や呼吸困難が起きてしまうこともあります。アレルギーで出てくる症状の辛さは、その本人にしかわからないものです。だからこそ、周囲の人はつい無理解のまま、その話題に接してしまうことも少なくありません。たとえば食物アレルギーの人に対しては、特定の食物を摂取することができないことに対して『本当はその食べ物が嫌いなだけなんでしょう』とか、『そんなに神経質にならなくても大丈夫なんじゃないの』と言った言葉をかけてしまう可能性もあります。しかし、特定の食物を僅かでも口に含むことが、命の危険に直結するかもしれないのが食物アレルギーなのです。その恐怖感、あるいは食べたくても食べることができない歯がゆさを想像して、それに対する配慮や理解は、やはり周囲の人が持つべきものだと言えます。また花粉や紫外線に対してアレルギーを持っている方の場合、外出をする際にサングラスやマスク、肌を覆う衣服が欠かせないと言うことも珍しくありません。夏場にこのような格好をされている人を見ると、ついじろじろと見てしまいがちですが、やはり本人にとっては身を守るための服装なのです。ですから、親しい人であればその理由を聞くことまでは許されるとしても、その服装を冷やかしたり、大げさだと笑ったりするのは絶対にNGです。アレルギーの有無に関しては、本人の意思は全く反映されません。だからこそ、そこに対する理解は必要不可欠です。

食べ物アレルギーと好き嫌いは違う

アレルギーによって引き起こされる症状は様々です。共通して起こりやすい症状としては、くしゃみ、鼻水、鼻づまりと言ったアレルギー性鼻炎、それと併発しやすい涙目や目の痒み、そして下痢、吐き気などが挙げられます。これらの症状は程度が酷くなると日常生活に支障を来す場合もあります。しかしそれでも、命の危険に直結すると言う可能性はほとんどありません。しかし、食べ物アレルギーで引き起こされることの多いアナフィラキシーは、これらの症状とは異なります。全身のあらゆる臓器、皮膚や粘膜、呼吸器や消化器などに短時間で、同時多発で不調が発生するのがアナフィラキシーです。そのため急激な血圧低下、意識消失、呼吸困難、全身痙攣と言った症状が出る恐れもあり、処置が遅れると命の危険に直結する可能性も高い症状と言えます。数あるアレルギーの中でも、何故、食べ物アレルギーのみがこれを発症する可能性が高いのかと言うと、食べ物は直接、体内に取り入れるためです。アナフィラキシーの厄介なところは、それがいつ出るのか、まったく予想できないと言う点です。ですから、たとえ食べ物アレルギーが軽度な人でも、それを抱えている以上は、その食べ物を口にすることでアナフィラキシーが出てくる可能性があると言うわけです。そのため食べ物アレルギーを抱えている人は、原因の食べ物を僅かな量でも口にしないよう、とても気を配る必要があります。理解のない人から見ると、その様子は神経質すぎるふうに見えるかもしれません。しかしこれは、自分で自分の命を守るためには欠かせないことなのです。また食べ物アレルギーと好き嫌いを混同している人も少なくありませんが、それとこれとは全く違うものであり、また関係のないことです。それを結び付けるのはとても乱暴なことですし、ましてそれをもって冷やかしたり、非難したりするのは論外です。

アレルギーとアナフィラキシー反応

アレルギーには様々な種類がありますが、いずれもその原因物質がアレルゲンとして体内に侵入することから始まります。アレルゲンから体を守るために体の中には抗体と呼ばれる物質が作られており、その抗体とアレルゲンが結合すると諸症状が引き起こされると言うわけです。たとえばそれが鼻や目に出るとくしゃみ、鼻水、鼻づまり、涙目、目のかゆみ、瞼の腫れなどの症状が出てきます。呼吸器系統に出てくると、喘息や喘鳴などの症状が出てきます。これらの症状は程度に差こそあれ、命の危険に直結すると言うわけではありませんし、単独で出ていれば問題はありません。しかしごくまれに、アレルギーが発症してから短時間に全身性の症状が出る場合があり、それがアナフィラキシーと呼ばれる反応です。全身性ですから、皮膚、粘膜、呼吸器や消化器、更には循環器にまで症状が出てきてしまい、しかもそれが同時多発的に発症するわけですから、非常に命に対する危険度が高いのが、アナフィラキシーのひとつの特徴です。血圧の急激な低下や意識障害、呼吸困難や全身痙攣などが引き起こされることもあるため、処置が遅れると命を落としてしまう可能性もあります。実際、日本においては、2011年度には71名の方がこれを原因として死亡していると言うデータも発表されています。アナフィラキシーは、全てのアレルギーにおいて出てくる反応ではありません。特に気をつけたいのは食物や薬物に関してアレルギーを持っている方で、これはその原因物質が体内に直接、摂取され吸収されるためです。このように書くと、自分は食物にも薬物にもアレルギーは持っていないから大丈夫と思われる方もいるかもしれません。しかし実はこの反応は、蜂の毒によって引き起こされることもある反応です。ですから蜂に刺されることに関しては、抗体ができている2度目以降は勿論のこと、初めて刺されたと言う場合にも、気をつける必要があります。